ハッピーワラビー

work-life-balance(ワラビー)の発想で、モノ・カネに執着しないsmartなlifestyleを考える30代男のブログ。

親がすべきことは、子供に寂しい想いをさせないこと。

 
妻を事故で亡くしシングルファーザーとなった父親と、その一人息子の成長と息子を囲む人々の関わりを描いた作品です。
 
自分自身も子供を授かり、駆け出しの父親となった今、胸に染みる話でした。親が子供にしてやらなければならないことは一つだけであり、それは「子供に寂しい想いをさせないこと。親は子供の寂しさを呑み込む海になれ。」と出てきます。育児をしていると、つい「自分が子供を育てている」という感覚になってしまい、育児を重荷に感じてしまいます。でも、この小説を読み「親は子供に育ててもらっており、子供は自分で成長していく。」という考え方があることにも気づき、背負いこんでいた育児への荷が少し軽くなった気がしました。
 
父親も子育てに参加しようという発想や、イクメンという言葉が、この小説を読むと安っぽい響きに感じてしまいました。子供がいて隣に父親がいるのが自然なのです。そして、父親というのは、血のつながりという理屈で繋がれただけのものではないのかもしれない。子供のそばで、子供のことを一番想っている人こそが父親だと思います。
私の息子も生後2か月となりました。
 
これから長い年月をかけて成長を見届けるのが楽しみで仕方がありません。
最後までお読みくださりありがとうございます。